ProTools 使用しているオーディオがクリップリストに表示されない&書き出しできない

ProToolsで発生した問題やトラブルの解決メモです。

現象 クリップがあるのに選択されない

通常は使用しているクリップ(波形)を選択すると、右側クリップリストで反転表示されます。

通常はクリップを選ぶと使っているクリップがリストで選択される

これが、以下のようにクリップはあるのに選択されない状態になります。音は問題なく出ますし、波形も表示されているので、ファイルが無い状態とは異なります。

クリップを選択しても右側クリップリストで選択されない

音は出るので通常のミキシングでは困らないのですが、個別ファイルの書き出し(クリップをファイルとしてエクスポート)ができないという状態になります。録音後にファイルを書き出して納品するような業務が進められなくなります。

⌘+Shift+K のファイル書き出しが使用できない

対策1 ファイルを統合して回避する

試行錯誤しましたが、最も簡単な解決策はファイルを統合して別ファイルを生成してしまうことです。

当該のクリップを選択した状態で[編集>クリップを統合]を選択します。

Shuft+option+3 クリップを統合

この機能は通常複数に渡るクリップを統合しひとつのファイルとするために使用します。クリップゲイン設定やフェード設定が有効なまま、トラックのエフェクト(プラグイン)の前段でクリップを統合できるため便利な機能です。複数ファイルの統合に使いますが、単一のファイルにも使うことができます。

この機能を使ってファイルを統合すると別ファイルができあがるため、「クリップをファイルとしてエクスポート」も使用できるようになります。

対策2 クリップリストの表示を変更する

どちらかというとこちらが正攻法の解決策でしょう。そもそも今回の問題はProToolsの仕様変更によるものと思われるので、表示方法を変更前に戻すという対策です。

クリップリスト右上の▼からメニューを表示し、[表示>自動作成]をオンにします。

クリップリスト表示を変更する

すると、選択しているクリップがクリップリストで表示、反転選択されるようになりました。クリップをファイルとしてエクスポート機能も使用可能です。なお、リスト内では通常のオーディオと異なり薄いグレーでの表示となります。

クリップリストに表示されるようになった

原因と発生条件

発生原因は、クリップに対し分割などの編集操作を行った場合に、この状態になります。選択しているものはもともとのオーディオとは異なる長さ・内容ですので、この表示は正しいと言えば正しいということになります。(たぶんどこかの仕様変更で自動作成が追加され、この仕様になったものと思います)

当該クリップの情報を見ると親ファイルが記載されていますが、親ファイルはクリップリストに存在しています。したがって、ファイル自体は他のファイルと同じ場所にきっちり保存されており、データ保管上は心配なさそうです。

親ファイルは存在している

つまり、ファイル個別書き出し等、直接ファイル操作を行う機能を使わない限りは大きな問題は出ないと思います。

クリップを選んだらクリップリストで選択されてほしいとは思いますので、そのうち修正されるような気もしますね。お役に立てれば幸いです。

使用環境

  • mac OS Mojave 10.14.6
  • Mac Pro (Mid 2010)
  • 2×3.33GHz 6-Core Intel Xeon
  • 64GB 1333MHz DDR3
  • Radeon RX560 4GB
  • ProTools 2020.11.0(追記:2021.07.0でも同じです)
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