足回り異音対策 車高調(サスペンション)&スタビリンク交換 KTS SCダンパーシステムベータ SW20用
ずっとガタガタという異音がしていて原因を探っていたのですが、サスペンション本体のガタ、寿命であろうという結論に達しました。
一応これまでに交換、点検してみたところを洗ってみました。
- ボールジョイント
- アーム類ブッシュ
- サスペンション(TEIN FLEX)掃除
- ドライブシャフト交換
まだハブベアリングが残っているのですが、点検してもハブベアリングらしい症状ではないため、残るはサスペンション本体かなと。特に街乗りでのガタがひどく、細かい段差などが全く吸収できていない感じです。
原因不明で放置するとボディへのダメージがどんどん大きくなりそうなので、ここらで車高調交換をしてみることにしました。
購入したKTSサスペンションレビュー
ネットで吟味の結果KTSのサスペンションを購入。知らないメーカーではあるのですが、とにかく安い。毎月サーキットに行くわけではないので程々の性能で良いと考え、コストパフォーマンスからこちらのサスペンションに決めました。
しかも下取りキャンペーンがあるそうで、1万円で下取りしてもらえるとのこと。本当!?
という感じでポチっとしてしまいました。
届いたのがこちら。すぐに届きました。このご時世、こんな絶版車のサスペンションを在庫してるってすごいですね。
というか、もう作ってなくて在庫限りという可能性もありますね。そう考えるとサスペンションは在庫切れたら終了の可能性が高く、早めに買っておいて正解と言えるかもしれません。
車高調買ったのは20年ぶりのような気がしますが、感想は、「重い」(笑)。車のサスペンションって、重いですよね。バネ下荷重に相当しますし、軽い方がいいんでしょうね。軽くて強度があるっていうものが作れればいいんでしょうが、そうするとカーボンになるのか。市販車用でカーボンのサスペンションってあるんですかね。
構造はこんな感じです。
スタビリンクステーが分離していて可動式になっています。おそらくサスペンション本体は色々な車種で共通で、アッパーマウント、ロアマウント、スタビマウントが車種ごとになっているんでしょう。確かにロアマウントとスタビマウントを分離パーツで設計すれば汎用性高そうなので合理的ですね。このあたりの仕様が価格に貢献しているのでしょう。
さてさて取り付けをしてみましょう。
購入前に確認したほうが良いこと
この交換作業最大の難関はスタビリンクの取り外しです。難易度が高いのではなく、スタビリンクのナットが固着してはずれないというケースが想定されます。僕も結局1本は外せず、新品購入となりました。
六角でボルトを固定しながらナットを回すという構造で、高確率で六角の方がナメます。特にフロントはスタビリンクステーの中にナットがあり相当回しづらいので、少しでも固着していると外せない確率が高くなります。
事前にスタビリンクが外せるか確認しておくほうが良いでしょう。
僕はあとからスタビリンクを購入したので作業完了が遅くなってしまいました。しかも純正部品は(おそらく)完売しており、代替品も完売です。
- リヤスタビライザ リンクASSY 4,320円税抜
- 純正品番:48830-17040(廃版)
- 代替品番:48830-17050(廃版)
車高調の交換
まずは現行の車高調を取り外します。以下の写真は左フロントです。
特に難しいことはなく、ボルト類を外していけば外れます。ただしストラットボルトは相当なトルク(2,100kg/m指定)なので、気合が必要です。インパクトで外しました。
取り外して新旧比較してみるとこのようにスタビリンクステーの構造はかなり違います。取り急ぎサスペンション全体が同じくらいの長さに、スタビリンクステーが同じくらいの長さになるように仮調整しました。ただし、結局の所取り付けて車の荷重をかけてからでないと適切な長さに調整できませんので、ここでの調整はあまりう重要ではないです。
取り付けも特に迷うことはないでしょう。
構造の違いによる問題点としては、以下の写真のようにブレーキホースステー、ABSホースステーがありませんので、固定する場所がありません。構造上ここが固定されていないからといって致命的な問題はありませんが、気になる人は溶接等でステーを自作して取り付けるしかないと思います。
続いてリヤも同様に交換します。リヤもTEINとKTSで構造が異なります。同じように概ねの長さをあわせて取り付けます。
取り付けが完了したら車を下ろします。
下ろしてみると、、、、車高高っ!笑
雪国でも走りそうな車高です。やはりサスペンションの長さをあわせてもすんなり車高は整わないようです。
これは調整するしかないので、ジャッキアップ・ダウンを繰り返してて適切な車高になるまで調整します。KTS SCダンパーは全長調整式なので、下側のストラットボルト部分を外せばロアブラケットを回すことができます。
なんとか繰り返して車高をあわせました。
スタビリンクの交換
リヤスタビリンクはボルト舐めにより取り外しができず、新品交換となりました。
届いた社外品のスタビリンクはこちら。自分で組み立てます。
組み立ててみると以下のように純正品よりも短いので、長さをあわせます。ターンバックル(片側逆ネジ)なので、取り付け後でも長さ調整は可能です。
取り付けてみると以下のような具合です。
せっかく調整式スタビリンクなので、車高にあわせてスタビの位置を調整。接地時に地面と水平になるのが良いと思いますので、設置時を見越した角度になるようにスタビリンクの長さを調整しました。純正のスタビリンクより3〜4cmほど短い状態です。
なお、少々心配なのはサスペンション及びスタビリンクとボディとのクリアランスです。かなり狭いです。特にKTSダンパーではスタビリンクステーが動くタイプなので、クリアランスには注意する必要がありそうです。
ちなみに以下の写真のクリアランスで走行しても問題はでませんでした。
左リヤも同様に交換しました。
外したTEIN FLEX車高調の観察
外したTEINを観察してみると、まぁ、よくこれで走ったなという状態でした。
塗装の剥がれがあったのでシルバー、ブラックで塗装してあります。
右リヤアッパーマウント。割れてますorz
これは限界でしょう。
フロントダンパーはオイルが漏れてきています。数ヶ月前に見た時より確実に悪化しています。
ちなみにこんなボロボロの車高調を下取りしてくれるのか心配だったのですが、バッチリ下取りしてもらえました。しかも送料はKTSさん持ち(着払い伝票が入ってます)。1週間ほどで入金されました。すごいな、、、、引き取ってどうするんでしょう。レアメタルでも入ってるのかな。いずれにせよ下取りサービスは大変助かりました、ありがとうございます。ジャンクとしてしか売れませんからね、、、(^_^;)
走行レビュー
取り付け後に走行してみたところ、見事異音は解消。全くゴトゴト言いませんし、マンホール、段差、スムーズに走ります。かなり快適になりましたし、ハンドルを取られないので安全です。動きも大変スムーズで路面に張り付くようです。
サーキットではまだ走っていないのでKTS SCダンパーの真価はわかりませんが、街乗りでは十分なパフォーマンスだと思いました。
ミキシングを中心にレコーディングからマスタリングまで手がけるマルチクリエイター。一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会代表理事、合同会社SoundWorksK Marketing代表社員。2021年よりYouTubeチャンネル「SoundWorksKミキシング講座」を展開中。過去には音響機器メーカーTASCAM、音楽SNSサービスnanaのマーケティングに従事。