そもそも歌みたMIXって何? GarageBand 歌ってみたで覚えるMIXテクニック vol.1

SoundWorksKミキシング講座をご覧いただきありがとうございます(^o^)

この講座では歌ってみたをやってみたい人の難関、MIXのやり方を説明していきたいと思います。ソフトは無料で使えるGarageBandを使って、ミキシングの初歩を学ぶことができる講座です。

歌ってみたをやってみたい、他の人やMIX師さんにMIXをお願いしているけど、いつか自分でやってみたいという人にはピッタリの講座。MIXの知識を深めたい人も役に立つと思います。

以下の動画と連携した内容になっていますので、あわせてご覧ください。

そもそもMIXって何? 〜普段聞いている音楽はすべてステレオ方式〜

そもそもMIXってなんなんでしょうか。

「歌ってみた用の歌を録音したらそのままでいいんじゃないの?」「MIXしないといけないの?」

色々な疑問があると思いますので、まずは「なぜMIXをしないといけないのか」「そもそもMIXとは何なのか」ということを説明します。

まず、音楽を聞く時、スピーカーやヘッドホンを使いますが、必ず左右でセットになっています。左と、右。

この左と右、実は左右で違う音が出ています。違う音を再生することで、左右の間で音の場所を変えることができます。この方式をステレオといいます。名前くらい聞いたことあるかもしれませんね。

つまり、普及しているのがステレオ。色々な人に聞いてもらうためにはこの「ステレオ」という方式で音を作らないといけないのです。

しかし、歌ってみたを録音する時の方式(オフボとボーカルが別)では、聞くために専用のソフトやアプリが必要で、一般リスナーさんは聞けません。

これを聞けるようにする作業=普通の人が聞けるようにする作業がMIXです。

オフボ音源と歌を「混ぜる=MIXする」ことで、一般リスナーのみなさんが聞けるようにすること。これがMIXにおける最も大きな目的です。

ガレバンでとりあえずMIXしてみよう!

専用のソフトはDAW(Digital Audio Workstationの略)と呼ばれているもので、複数の音を同時に再生することができます。かなり高額なソフトもありますが、無料のソフトも。Mac限定にはなりますが、GarageBand(通称ガレバン)という無料ソフト(無料DAW)があります。以下のリンクよりGarageBandへ。

https://apps.apple.com/jp/app/garageband/id408709785

お使いのパソコンがmacだったらまずはこのガレバンで遊んでみましょう。

Windowsの場合は以下の2つが無料DAWとしてはおすすめ。この講座ではガレバンを使いますが、基本的な概念はどのDAWでも同じです。

・Cakewalk by Bandlab
・Presonus Studio One Prime

オーディオインターフェースっている?なにそれ?

歌ってみた界隈でよく聞く単語に「オーディオインターフェース」というものがあります。これはパソコンやスマホからいい音で再生するための箱です。もしくは、いい音で音を入れるための箱。もちろん使う方が音がいいのですが、慣れてから買っても遅くはありません。まずはパソコンについているヘッドホン・イヤホン端子にヘッドホンやイヤホンを接続して遊んでみましょう。

マイクを接続したくなったらオーディオインターフェースの購入を検討しましょう。

オーディオインターフェースの例。1万円を切るモデルもあります。 オーディオインターフェース

まずはオフボ(カラオケ)音源を貼り付けよう!

まずはMIXを体験してみましょう。以下のデータを用意してください。どうしても用意できないという方は筆者にご相談ください。

必要なデータ
・オフボ音源(カラオケ)
・ボーカル音源

まずはGarageBandを起動。こんな画面になります。

ここでは「空のプロジェクト」を選んで右下の「選択」。
プロジェクトとは曲のことです。ガレバンでは曲ごとにプロジェクトを作って作業していきます。

お次はこちら。

「トラック」とは、プロジェクトの中で音をおいておく場所のことです。どういうタイプのトラックを作りますか?ということなので、ここでは「オーディオ(音声)」を選択し、右下の「作成」へ。

他のタイプはまた別の機会に。いまは気にしないでOKです。

お次はオフボ音源をガレバンに読み込みます。オフボ音源をガレバンへドラッグアンドドロップ!これで自動的に再生できるように変換してくれます。

正常に読み込まれると音声信号を画像で表示した「波形」という画像が表示されます。再生ボタンを押して再生してみましょう。音が出れば第一関門は突破です。

「オフボと一緒にプップップップッという音が聞こえる、、、」

というあなた。これは「クリック」と呼ばれるものです。メトロノームです。ガレバンは音楽制作ソフトなのでメトロノームの機能があり、標準でONになっています。画面上部のメトロノームボタンでOFFにしましょう。

ボーカルの音を一緒に再生してみよう!

ではお次。ボーカルの音を一緒に再生してみましょう。先程のオフボ音源と同様に、ドラッグアンドドロップでボーカル音源を貼ってみましょう。

見事にトラックが2つになりました!これで一緒に聞くことができます。

しかし再生すると、、、、場所がずれています。トラックの音声波形をつかんで(クリックして)前にずらしましょう。

再生してみると、、、見事に場所が揃いました!いまあなたは2つの音源を同時に聞いています。これがMIXされた状態です。おめでとうございます!

音量を変えてみよう 〜ボーカルを聞きやすく〜

DAWソフトで制作中の音源はボーカルだけ音量を変えることができます。普通に販売されている曲を買ってもボーカルを大きく!はできませんよね。MIX中の音源は音量調整ができるのです。

少しボーカルを大きくしてみましょう。各トラックにある「フェーダー」というスライダーを右に動かすと音量が大きくなります。

あげていくと、、、ボーカルが聞こえやすくなりましたね!

このように聞こえるように音量を調整することはMIXの重要な役割のひとつ。聞く人が聞きたいものを聞こえるようにするのです。

しかしここで問題が出ます。

どんどん大きくしていくと、右上のメーターが真っ赤に。

この状態になると音が歪んでしまいます。

歪むというのは運動会の拡声器のように大きすぎて音が変わってしまうことを言います。聞いた感じは大丈夫、という場合もありますが、プロ用のソフトで見てみると音の波の形が変わって潰れてしまっているのがわかります。こうなっていると環境によっては元の綺麗な音では聞こえません。

音が歪んでいる状態はタブーとされています。元の音が破壊されている状態です。もとに戻せるケースもありますが、「歪んだら元には戻らない」とおぼえておきましょう。音作りにおいて「歪ませない」ということは最も重要かつ基本的な約束です。

どうするかというと、ボーカルは上げずにオフボ音源の音量を下げましょう。

フェーダーをクリックすると現在の設定値が表示されます。「+1.5dB」みたいな表示です。dBはデシベルとよみ、音の大きさの単位です。(※細かいdBの説明は割愛します)

まずはボーカルを「0dB」に。この状態でオフボを「-6dB」くらいにしてみましょう。

どうでしょう?かなり聞きやすくなっていると思います。

このように、聞こえない音を上げるのではなく、聞こえる音を下げることでも音量バランスをとることができます。

完成形である「ステレオ方式のデジタル音源」というのは、サイズの決まった箱のようなものです。この箱にいかにキレイに音を詰め込むかがMIX。元の音の形は変えずに、溢れないように、キレイにステレオという箱につめる。これがMIXテクニックです。

覚えていただきたいことはこちら。

  • 「歪ませない」
  • 「フェーダーは下げてバランスを取る」
  • 「メーターから目を離さない」

覚えましたか?

だれでも音を作れる時代になりましたが、どんな時代になっても、どんなにAIで自動化されても、自分の作ったものには責任を持ちましょう。メーターから目を離さないことは、「音に責任をもつ」ためにとても重要です。

書き出してみよう

一般リスナーさんが聞ける形に変換しましょう。ガレバンなどのDAWから誰でも聞けるファイルに出力することを「書き出す」と言います。

メニューから「曲をディスクに書き出す」を選択します。

次に以下のウインドウ。どういう形式で書き出しをしますか?という内容です。

保存場所はお好きな場所を指定してください。ファイル名もお好みですが、日付入りのファイル名にすることをおすすめします(「曲名_20210214」など)。音楽制作ではバージョン違いで同じ曲を何回も書き出すことになるので、ファイル名がかぶりにくい日付をファイル名に入れると後で探しやすくなります。

下の方のAAC/MP3/AIFF/WAVEというのは音声の方式、箱の形のことです。今回は「WAVE」を選択し、音質は「非圧縮24ビット」にしておきましょう。

ちなみにAACとMP3は圧縮形式なのでファイルのサイズは小さくなりますが、非圧縮のWAVEに対し音質が劣ります。動画にしたりCDにしたりするかもしれませんので、ファイル容量は大きくても劣化のない非圧縮形式を選びましょう。

今回のような出来上がりファイルを「マスター」と呼びます。マスターファイルは非圧縮の高音質で!

できあがりファイル、どうする?

できあがりのファイルはダブルクリックで聞くことができます。iTunesなど再生ソフトが起動するでしょう。非圧縮のWAVファイルは容量が大きいので、そのままLINEなどに貼り付けるとかなり通信量を消費します。人に聞かせたい場合はどこかにアップロードして、そのURLを共有するのが良いです。

よく使うのはGoogleドライブとSoundCloudです。どちらも限定公開リンクを発行できるので、特定の人に聞かせたい場合に便利です。

Googleドライブ
https://www.google.com/intl/ja_jp/drive/

SoundCloud

次の回はボーカルの音を加工してみます

さて初回はいかがだったでしょうか。

MIXの最も重要な役割は、素材を混ぜて一般リスナーさんが聞けるようにすること。そして、心地よく聞けるようにすることです。今回は混ぜるという部分にフォーカスしてお届けしました。混ぜるだけでも立派にMIXなんですが、人間の歌というのは悲しいかな、よほどうまくないとMIX前の状態は聞くに耐えません。動画の僕の歌もガッツリ修正済です(笑)。

MIXの作業では歌をカッコよく加工していくことができますので、次回からは音作りを進めてみたいと思います。またお会いしましょう!

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