Waves プラグインが読み込めない　USBメモリドングル不良の場合　ライセンス移動方法

Wavesのプラグインを多用しており、過去の流れからUSBメモリをドングルとして使用していましたが、突如USBメモリが読み込めなくなり、Wavesプラグインが使用できなくなりました。復旧までのメモです。

原因と状況

Wavesのライセンスは専用ソフトWaves Centralで管理します。ライセンスはUSBメモリに入れて使用していましたが、突如USBメモリを認識しなくなり、Wavesプラグインが使用不能になりました。ProToolsでは以下のようなメッセージになりますが、プラグインが無いのではなく、ライセンスが無いということのようです。

1つ以上のトラックに、プラグインフォルダにインストールされていないプラグインが含まれています。

状況としては単純で、ProTools(DAW)から見た時にライセンスが無い状態になっています。USBメモリにライセンスが入ったまま読み込めないという状況です。

USBメモリはパソコンから見ても表示されないので、Waves Centralから見ても「Disconnected　Devices（接続されていないデバイス）」というタブに表示されています。（USBメモリの名前が「TOSHIBA」だったので、TOSHIBAと表示されています）正常であれば「Connected Devices（接続されているデバイス）」のタブに表示されます。

DISCONNECTED DEVICESのTOSHIBA（USBメモリ）にライセンスが19個入っていた、という状態になっています。

復旧方法

USBメモリのライセンスを他のデバイスに移動することで起動できるのですが、ライセンス移動作業はライセンスが入ったUSBメモリが正常に認識されていないと行うことができません。

ここで、Waves Centralの「RECOVER（復旧）」機能があったので、試してみました。当該のデバイスを選択すると右側に注意書きが表示されます。

Licenses are recoverable once a year
ライセンスは年1回リカバリー可能
Using the license recovery option will enable you to recall licenses from disconnected devices. Licenses can be recovered only once per year.
ライセンスリカバリーオプションを使用することで、切断されたデバイスからライセンスを呼び出すことが可能になります。ライセンスの回収は、1年に1回のみ可能です。

ということで、1年に1回だけ復旧が可能となっています。

注意書きの「I understand（理解しました）」を選択して、「Recover」を選択します。その際にライセンスの移動先を指定することができます。他のパソコンで使用する場合は「Send to My License Cloud（自分のライセンス・クラウドに送る）」を選択し、ライセンスを一旦クラウドに引き上げます。Waves Centralを起動しているパソコンでそのまま使用する場合は、「Choose（選択する）」から任意のライセンス移動先を選択します。

最後に「Recover（復旧する）」を選択します。

成功すると以下の表示となります。

Licenses successfully recovered
ライセンスの復旧に成功しました

クラウドに移動した場合は、「MY LICENSE CLOUD」のタブでライセンス数が増えていれば無事にライセンスが移動されています。

パソコンやUSBメモリにライセンスを移動した場合は、「CONNECTED DEVICES」のタブから当該デバイスのライセンス数を確認しましょう。以下では「SYSTEM MAIN」というSSDに移動したので、ライセンス数が20となっています。（もともとUSBメモリのライセンス数は19でしたが、一つ使っていないプラグインがクラウドにあったため、総数で20となっています）

これでWaves Centralでの作業は完了なので、DAWを起動してチェックしましょう。筆者は無事に復旧できました。

注意すべき点

前述の通り1年に1回しか復旧できません。
今回USBメモリが使用不能になるという初めての事態でした。筆者のように持ち出し（他PCでの使用）が多い場合はUSBメモリ運用が楽なのですが、危険性があるということになりますから、今後は使う場合だけライセンス移動という運用が良さそうです。