ミキシングって何?〜聞けばわかるサンプル音源 from LEWITT mixしようよ〜
ミキシングって、何?
音楽屋ではない一般の方からはよく聞かれます。そして説明しにくいです。笑
この説明のしにくさは同業の方ならおわかりいただけると思うのですが笑、これを説明できる音源を用意してみました。音源はLEWITTミキシングコンテスト「mixしようよ」の課題曲だった[Move Like A Ghost / Saint Agnes]を使わせていただいています。
このマルチトラック音源は今でもダウンロードすることができ、ミキシングの練習に使うことができます。他にもマルチトラック素材がダウンロードできますよ〜(^o^)
▶[Move Like A Ghost]マルチトラック音源ダウンロード
※現段階では特に利用規定などは記載されていませんが、上記音源ご利用の際はLEWITT WEBサイトをご覧の上ご利用ください。使用にあたって発生した問題について、当方ではいかなる責も負いかねます。
ミキシングとはなんぞや
さておき、ミキシングって何かというと、レコーディングされた音ってほとんどの場合そのままでは一般家庭にある再生機器では聞けないので、「ミキシング」という作業を通して誰にでも聞ける状態にします。
ラフミックス
うだうだテキスト書いてもあれなので、まずはこちらを聞いてみてください。
これは「ラフミックス」と呼ばれるもので、録音後の音をどの再生機器でも聞けるようにしたものです。
完成版
では次にこちらをどうぞ。
おわかりいただけただろうか?笑
2つ目の音源が、ミキシング作業終了後の音源です。ラフミックスとの音の違い、わかりましたか?かなり音が違ったと思います。
ミキシングという作業では、このように一般再生機器で聞けるようにするのと同時に、「カッコよく聞こえるようにする」という作業を行っています。
ひとつひとつの音のノイズをカットしたり、要不要を聞き分けて音質調整をしたり、響きを加えたり。曲を聞いて理解し、感性に従って音を「カッコよく」していく作業がミキシングという作業なのです。
もうね、感覚的に上記2つの音源の差を感じていただければ僕はそれで十分です。そういう作業が仕事なのですw
途中経過-Ver.1
僕は基本的に途中経過とか練習とか公開するのが嫌いなタチなのであまりやらないのですが、よりミキシングという作業、仕事に関する理解を得るべく、用意してみました。
ラフミックス後、一通り音を作り込んだ音源がこちら。Ver1。
この作業、この曲の長さ、楽器構成で約3時間ほどかかってこの音になっています。
途中経過-Ver.2
では次は、Ver1を色々な環境でチェックしての改善版、Ver2です。
違い、わかります?苦笑
ここから先は小さな差しかありません。色々な環境で聞いてみて、どの環境でもイメージ通りに聞こえるか、変な音が出ていないかなどなどチェックし、その修正を加えていきます。
では最後にもう1回、完成品をどうぞ。
いかがだったでしょうか?
もちろんミキシング前のほうがカッコいいと思う人も世の中にはいるでしょう。ただ、ミキシング後の音源の方がカッコいいと言ってくれる人は多いんじゃないかなと思います。
カッコいいミュージシャンを、より多くの人にカッコいいと思ってもらえるようにする作業、ですかね。
以上、ミキシングって何?でした。少しおわかりいただけたのであればコレ幸いでございます。
ミキシングを中心にレコーディングからマスタリングまで手がけるマルチクリエイター。一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会代表理事、合同会社SoundWorksK Marketing代表社員。2021年よりYouTubeチャンネル「SoundWorksKミキシング講座」を展開中。過去には音響機器メーカーTASCAM、音楽SNSサービスnanaのマーケティングに従事。