強羅駅〜明神ヶ岳〜明星ヶ岳〜塔ノ沢駅 大文字焼きを求めてリハビリハイク
山好きを自称しながら山に行かないまま4ヶ月。限界を超えたので梅雨真っ只中、晴れる確率0%の6月に箱根の山に登ってきました。
箱根は自宅から遠くないものの未踏に近いエリア。それもそのはず我が家は人が多い山やルートを避ける傾向が強いため、人人人の箱根は自ずと足が遠のき機会を失っていくのです。雨で平日、しかも最大人気の金時山ではなくてお隣の山ならさすがに人はいないだろうと踏んで、大文字焼きを探しに行きました。
※本記事はヤマレコに投稿した山行記録を再編集したものです。
※記載されている情報は2021年6月30日現在のものです。
目次
コース概要
天下の名勝箱根エリアを囲む外輪山を歩くロングハイクコース。箱根登山鉄道を組み合わせることで周回コースにも設定できます。
■コース
1日目:強羅駅〜宮城野橋バス停〜明神ヶ岳登山口〜宮城野分岐〜明神ヶ岳展望地〜宮城野分岐〜大文字焼展望ポイント〜明星ヶ岳〜明星ヶ岳登山口〜塔ノ峰山頂入口〜塔ノ峰〜阿弥陀寺〜塔ノ沢駅
標高の高い明神ヶ岳を先に巡るため、強羅駅を拠点にスタート。国道138号線を渡って別荘地を抜けて尾根に取り付き、稜線まで比較的斜度のある尾根道を上り詰めます。稜線を進み分岐を越えれば次第に緩やかに。崩壊地を横目に進むと本ルート最高地点の明神ヶ岳です。
休憩を経て稜線を戻り明星ヶ岳へ。アップダウンのある縦走ルートに入ります。明星ヶ岳手前の広場から右手に折れて山を下ると大文字焼き展望地。戻って明星ヶ岳を越えると林道合流まで下り主体の縦走路。本コース最後の上りを越えると塔ノ峰。尾根を下り右に折れるとトラバースが続き、最後は一気に下ります。阿弥陀寺以降は塔ノ沢か箱根湯本、好きな方に下ると良いでしょう。
距離を短くしたい場合は大文字焼き展望地からそのまま強羅に下ることができます。時間や体力を鑑みてコース長を調整すると良いでしょう。
エリア:箱根
コースタイプ:縦走
コース長:16km
日程:日帰り
難易度・危険度:★☆☆☆☆(危険箇所無し)
初心者お勧め度:★★★☆☆(体力次第)
アクセス:★★★★★(様々な方法でアクセス可能)
登山口とアクセス
車の場合は小田原か御殿場から箱根方面へ。小田原から箱根に登る場合はターンパイク・箱根新道を使わずに旧道(箱根駅伝ルート)で登りましょう。電車の場合は小田急線経由でアクセスできます。
明神ヶ岳、明星ヶ岳それぞれに登山口がありますが、駐車スペースもなく公共交通機関からも離れています。対応しやすい強羅駅か宮城野橋バス停を起点に組むと良いでしょう。
強羅駅前にはコインパーキングが複数あり、打ち止め設定有りの駐車場もあります(1,000円/1日)。一方強羅を離れると全く駐車スペースがありません。138号を渡った登山口側で駐車できる場所を探しましたが、登山客が多いためか警戒されており、随所に駐車禁止の表示があります。
塔ノ沢(または湯元)から強羅への移動は箱根登山鉄道が便利です。
詳細ログ
コースのみどころ
富士山〜丹沢の眺望
雨天の登山となったため眺望に関してはわかりません。稜線は背丈のある植物が多く眺望はありませんが、唯一明神ヶ岳は眺望があり期待できます。
大文字焼き
箱根の名物ともなっている大文字焼き。実際の現場に入ることができます。地形的には強羅方面の眺望も良く、休憩適地でしょう。
満開のヤマボウシほか植物の数々
低山ならではの植物が目を楽しませてくれます。特に稜線上は様々な植物を目にすることができます。
確認できた植物
- ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)
- アジサイ(紫陽花)
- ホタルブクロ(蛍袋)
- ドクダミ(蕺草)
- ノイバラ(野茨)?
- ヒメウツギ(姫空木)?
- シモツケ(下野)
- ミズキ(水木)
- ギンリョウソウ(銀竜草)
- ヤマボウシ(山法師)
コースの難所
難所は特にありません。あえて挙げるとすれば明星ヶ岳以降のルートは標識が少なく、やや道迷いの危険があります。コース長も長いため夜になると危険ですので、日没までの時間を気にして行動しましょう。
ルート解説
強羅~明神ヶ岳登山口
強羅の駅からは国道138号に向かって歩道経由で坂を下ります。かなりの急階段ですのでスリップに注意。138号に出て左に進むとすぐに宮城野橋バス停・バスターミナル。左手に見ながら道路を渡り別荘地の車道を登っていきます。2回ほど車道をショートカットすると登山口に至ります。すべて車道歩きです。
明神ヶ岳登山口~鞍部(宮城野分岐)
登山口からは別荘地の裏手を登っていきます。最後の別荘と車道の終点が見えてくると別荘地に別れを告げて山中に入ります。沢と堰堤を越えると傾斜が厳しくなり、眺望も乏しく、淡々と登ることになるでしょう。難易度・危険度は高くありませんが、休憩を取りながら進みましょう。このルートの核心部です。
鞍部(宮城野分岐)~明神ヶ岳
稜線に出ても登りは続きます。笹に囲まれて眺望もありませんので、頑張って進みましょう。つづら折れから斜面を登りきると緩やかになり、気持ちの良い稜線歩きとなります。分岐を過ぎると開けることが多くなり、晴天であれば眺望も期待できます。摂政宮殿下(のちの昭和天皇)記念碑、崩壊地を横目に進むと明神ヶ岳山頂へ。山頂標識があり休憩適地ですが、最高地点(頂上)はさらに100mほど先になりますので、登りそこねないよう注意しましょう。(登りそこねました、、、orz)
明神ヶ岳〜鞍部(宮城野分岐)〜明星ヶ岳〜大文字焼き
明神ヶ岳から鞍部までは同じルートを戻ります。晴天なら緩やかな下りと相まって気持ち良い稜線歩きとなるでしょう。鞍部まで下ってくると笹の中を進むことが多くなり、眺望はありません。アップダウンのある重曹ルートですので、淡々と進みましょう。明星ヶ岳に近づくと突然広い草地に飛び出します。大文字焼きの松明を準備するための敷地だそう。ここで右に折れて10分ほど尾根を下ると大文字焼き現場に到着。強羅の町を見ながらの休憩は格別でしょう。
明星ヶ岳〜明星ヶ岳登山口〜塔ノ峰
大文字焼きから明星ヶ岳へは同じ道をもどりますが、相応の登りとなります。稜線に戻るとすぐに明星ヶ岳。ここも最高地点には標識がありません。御嶽大神(神社)を過ぎると緩い下りが主体の縦走路となりますが、やはり眺望はなくずっと同じ景色が続き、いくつかピークを過ぎた頃林道に出ます。林道は交通量もある整備された林道。車に注意して塔ノ峰入り口まで進みましょう。塔ノ峰まではこのコース最後の登り区間となりますので、休憩してから臨みましょう。頂上は眺望はありませんが休憩には適しています。
塔ノ峰〜阿弥陀寺〜塔ノ沢駅
塔ノ峰を過ぎるとしばらく尾根を下った後右に折れ、山腹をトラバースします。緩やかな下りから次第に道が下向きになり、急な斜面を下って阿弥陀寺へ。このコース唯一の鎖も出てきますが、さほど危険ではありません。植生が竹林に変わると程なく阿弥陀寺の裏に出てきます。表側へ回った後は参道を下ります。車道を進むと湯元へ、参道を進むと塔ノ沢へ。参道といえど傾斜があるので気を抜かないようにしましょう。車道に出たら塔ノ沢の温泉地のロータリーを通り過ぎ、標識に沿って右に進むと塔ノ沢駅に到着します。お疲れさまでした!
ミキシングを中心にレコーディングからマスタリングまで手がけるマルチクリエイター。一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会代表理事、合同会社SoundWorksK Marketing代表社員。2021年よりYouTubeチャンネル「SoundWorksKミキシング講座」を展開中。過去には音響機器メーカーTASCAM、音楽SNSサービスnanaのマーケティングに従事。