SW20 MR2 Hihiccupドラレコ取付 内装剥がし〜リヤカメラ配線

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巷では必須グッズとなりつつあるドライブレコーダー。インターネットでもかなり安く買える時代になってきましたので、こちらのドライブレコーダーを購入してみました。

ポン付け(つけるだけでOK、素人でも取付できるレベル)だと思ったらとんでもなかった。

そうなんです、ドラレコは配線を行う必要があるので、綺麗に取り付けようと思うとかなりの車いじりスキルが必要になります。

SW20への取付の様子をまとめてみました。他車でも参考になれば幸いです。

必要工具
プラスドライバー
マイナスドライバー
内装剥がし
ソケットレンチ(10/12mm)

必要スキル
電装初級
内装剥がし

配線イメージと製品概要

まずは完成写真でざっくり配線の説明です。

SW20ドラレコの配線
SW20 配線の概要

ドラレコはフロントガラスへ吸盤で取付。

その後ルームミラー・ルームランプを経由して天井の中を通りAピラーへ。Aピラーに沿って下りてきてダッシュボード内へ入り、オーディオ類のところでシガーソケットから電源をもらう経路です。

ざっくり言うと、天井・Aピラー・ダッシュボードを外してすか緩めて配線を通す必要があります。

購入したドラレコの同梱物はこちら。

Hihiccupddどどrどらどらいどらいbどらいぶドライブレコーダー

本体はカメラ口径が大きく目立ちそう。ほぼデジカメです。

電源供給はシガーソケットから。カメラへの接続はmini USBコネクターですので、変更や延長も可能でしょう。

曲者はリヤカメラ(左上の四角い箱)。リヤの映像も一緒に撮影できるのですが、カメラ本体に背面用カメラがあるのではなく、独自に背面用カメラを取り付ける必要があります。また、車外取付を指定されていますので、フロントのドラレコ本体からリヤ外側まで配線を行う必要があります。

また、リヤカメラはバックギヤ連動で、バックランプの点灯を感知してカメラの表示を切り替えるようになっています。つまり、バックランプの配線を分岐する必要があります。

この時点で内装加工・取付技術のほか電装加工技術も必要なことがわかります。車いじりが初めてという人にはちょっと厳しいでしょう。

作業の流れはざっくりまとめると以下です。

  • ドラレコ取付
  • 電源配線(天井〜ピラー〜ダッシュボード〜シガーソケット)
  • リヤカメラ配線(フロント〜リヤ外側、バックランプ配線分岐)

ドラレコの取付

ドラレコ本体の取付はすぐに終わります。付属している吸盤マウントにドラレコ本体を取り付けて、ルームミラーの脇へ。フロントガラスの上部20%に入るように装着する必要があるそうです。

SW20 ドラレコ取り付けは吸盤

特に注意点はありませんが、取付面が汚れていると外れやすくなりますので、ガラス内側をよく掃除しましょう。特に油がのっていると外れやすくなりますので、シリコンオフ等を吹きかけて脱脂しておきましょう。

電源配線

電源配線が取り付け作業の半分以上を占めます。必要な内装を外していきましょう。

マップランプASSY取り外し

まずはドラレコから出た配線をルームランプ(マップランプ)の中へ通すため、ルームランプ関係を外します。ETCと同じ配線経路です。パーツとしてはマップランプ&カバーというパーツで、整備書ではボディの項に掲載されています。

特にボルトは使われておらずはめ込みですので、内装剥がし等を使ってこじると外れます。

SW20マップランプカバーを外す

爪の位置は以下をご参照ください。

SW20マップランプカバー

続いてマップランプASSYを外します。+ドライバーだけでOK、ボルト3本で留まっています。

SW20 マップランプASSY外し

以下のようにマップランプASSYの裏から天井の内装の中へ配線を這わせます。(※配線は全部の内装が外れてからまとめて這わせたほうが楽です)

SW20 マップランプASSYの裏側へ

バイザーASSY取り外し

天井はルーフヘッドライニングというパーツ名称ですが、このルーフヘッドライニングの中を通したいので、ルーフヘッドライニングが動くようにする必要があります。ルーフヘッドライニングは前後で固定されていますが、前側はサンバイザー(バイザーASSY)で固定されていますので、これを外します。

プラスドライバーのみでOKです。

SW20 バイザーASSY取り外し

バイザーホルダーも外すと、ルーフヘッドライニングが動くようになりますので、配線を通すことができます。

SW20 バイザーホルダーも外す

フロントピラーガーニッシュ取り外し

配線はフロントガラス左側、Aピラーに沿って下りる計画。見た目を考えると内装の中を通したいものです。ということで、ピラーのカバー(フロントピラーガーニッシュ)を外します。

まずはアシストグリップを外しましょう。アシストグリップカバーを外しますが、ボルトは使われていませんが、マイナスドライバー等の硬いものでこじらないと外れません。傷つかないように保護し、嵌合を外したら中央部に移動させるとボルトが出てきます。

SW20 アシストグリップ

グリップがはずれればあとはトリムクリップでハマっているだけですので、引っ張っていけば外れます。

ダッシュボードの可動化

ダッシュボード(インストルメントパネルセーフティパッドASSY)はそう簡単に取り外せるようなものではありません。全部取り外すと大変ですしその必要もありません。助手席側の固定を外して、コードが通るようにしましょう。

まずはダッシュボードの引き出し?(インストルメントパネルフィニッシュロワーNo.2パネルASSY)を外します。開けた状態で4本のボルトを外せばOKです。

SW20 ダッシュボード取り外し

はずしたら、インストルメントパネルセーフティパッドASSYをボディに固定しているボルトを外します。これは外すためではなくて配線を通すためなので、1本外して浮くようにすれば良いです。

配線はドアの隙間からダッシュボード内へ

配線を這わせる

ここまで外れたら配線を這わせましょう。

上から配線するとシガーソケットが穴を通らないので、シガーソケットを先に固定してカメラ側に向かって這わせていきます。インストルメントパネルセーフティパッドASSYの裏からAピラーがちょっと大変で、奥に穴(というかケーブル用の空間)があるので、綺麗にしたい場合はこちらを通すと良いでしょう。

僕はドア側経由で通しました。サボりです。ま、これでも見えることはないので、、、苦笑

また、リヤカメラ配線と電源配線はマップランプ〜ルーフヘッドライニング〜Aピラー〜インストルメントパネルセーフティパッド足元までは一緒です。助手席足元でリヤカメラ配線は後方に分岐します。

SW20 スカッフプレート内を通す

すべて通したら外した内装を取り付けていきましょう。これで電源配線は完了です。

リヤカメラ配線

続いてリヤカメラの配線です。

スカッフプレート外し

助手席足元から助手席後ろにはスカッフプレートの中を通します。スカッフプレートはトリムクリップでハマっているだけですので、引っ張れば外れます。

助手席〜エンジンルーム〜バックランプへの配線経路

ボディの外へは、定番の助手席裏グロメットを使います。

ルームパーティショントリムモールディングを外すと内装(遮音材)が動きます。配線はスカッフプレートの中からクオータートリムパネルの裏を通ってグロメットへ。ここからエンジンルームに入ります。

SW20 助手席後方グロメット

エンジンルームから最後方へも隔壁があります。これもグロメットを通じて通るのがベターでしょうが、なかなか難儀する場所にグロメットがあるので、サボってトランクとの隙間を通し、トランクのウェザーストリップの中に通しました。

SW20トランクウェザーストリップへ

最後はリヤガーニッシュにちょうど良い穴が空いていたのでそこから外へ。両面テープで固定しました。

SW20 リヤガーニッシュから外へ

バックランプ配線の分岐

このドラレコ、ギヤをバックに入れるとカメラ表示が切り替わるようにできています。したがって、バックを感知する必要があり、感知のためにバックランプの点灯を認識するためバックランプ配線への接続が必要です。

バックランプ配線はランプを辿ればわかるので、適当なところに配線分岐コネクターをつけて分岐しましょう。

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SW20バックランプ配線

取り付けできたら外したパーツを取り付けて完成です!

動作確認とレビュー

さて動作確認。

SW20 ドラレコ取り付け

見事!無事に動作しました。

付属の32GB microSDカードを挿入するとフォーマットを促されますので、フォーマットしましょう。

一通り使ってみましたが、この値段でこの映像が撮影できるとは!すごい時代になったものです。

動作は全く問題ありません。ループ撮影は1/3/5分から選択できるので5分にしました。また、やや明るすぎるようですので露出を-3に設定。このあたりは車によって光の入り方が異なると思うので、調整が必要でしょう。

SW20の場合はフロントガラスが寝ているので、時間帯によって(光の具合によって)フロントのメーター群が写り込んでしまいます。これは仕方ない、、、。

リヤカメラはフロントカメラと比較すると画像が悪いですが、役には立ちそうです。

いずれにせよコストパフォーマンスを考えれば素晴らしい製品と言えそうです。

また、駐車監視機能もあり、振動を検知して撮影を開始します。そうなんです、このドラレコ充電池を内蔵しているので、車のエンジンがかかっていない時も動作できるのです。

ドアを閉めるくらいの衝撃で起動し、撮影を開始します。起動までに時間がかかるのでややタイムラグがありますし、盗難されてしまった場合はドラレコごと盗難されるので対策にはなりませんが、不審者をカメラに収めることはできるかもしれません。

撮影したデータを見てみると、フロント/リヤカメラで別のファイルとなっており、それぞれ1/2というフォルダに分けて保存されていました。

設定した時間ごとにファイルが区切られ、古いものから削除更新されるという仕組みのようです。フロント/リヤともに音声も記録されています。リヤカメラの映像はなぜか左右が反転しており、画質も良いとは言えません。かなり近づいた段階でナンバーが識別できるか、できないかくらいの解像度です。

ということで、なかなか大変だったドラレコ取り付けでした。

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