音圧ってどのくらいが適切?ラウドネスメーターとマキシマイザの初歩 [vol.018 難しさ:ムズい]

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パラミックスも歌ってみたMIXも、最後はステレオのマスターファイルトラックダウンします。マスターフェーダーの位置を変えれば、様々な音量のマスターファイルを作成することができますが、自由すぎてどのくらいの音量で作れば良いかよくわからないという人も多いのではないでしょうか。筆者も明快な解答を持ち合わせていないのですが(苦笑)本記事では、経験上「このくらいにすれば問題が起こらない」設定をお伝えします

動画番はこちら。


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音量を計る方法を覚えましょう

マスターの音量を決めるにあたって、音量を計る方法計測単位を覚えましょう

「このスピーカーでこのくらいの音量にしたときにボーカルがこのくらいに聞こえる」という感覚値でも作れますが、再生環境は人それぞれ。良いミキシングをするためには、リスナー環境で再生したときにどうなるかを予想できる必要があり、手助けをしてくれるのが各種メーターです。

聞いた感じの音量は感覚値ですが、メーターは絶対値。どの環境でも同じ数値を指し示しますから、音源の状態を正確に把握することができます。

マスターの音量設定を決めるために便利なラウドネスメーターを使ってみましょう。DAWではプラグインとして使うことができ、無料でも手に入ります。無料ではYOULEAN LOUDNESS METER 2または、Melda Production MLoudness Analyzerがお勧めです。

以下がYOULEAN LOUDNESS METER 2の画面。メーター類はマスタートラックの最終段に挿入して使います。

YOULEAN LOUDNESS METER2

重要な数値は2種類。これを押さえればまずは大丈夫です。

True Peak MAX(トゥルーピーク):
デジタルデータという観点でレベルオーバーがないかを確認するメーターで、単位は「dB(デシベル)」です。0dBを超えたらアウトです。
トゥルーピークメーターとただのピークメーターがありますが、トゥルーピークメーターはピークメーターの情報を内包していますので、トゥルーピークを見ておけばOKです

Momentary MAX(モーメンタリーラウドネス):
聞こえる音量を数値化した「ラウドネス値」のメーターで単位は「LUFS(LKFS)」です。
ラウドネスメーターは放送業界を中心に作られたメーターで、音量を数値で指定する場合に使用されます。Momentary(0.4秒)/Short-Term(3秒)/Integrated(音源全体)の3つの数値があります。Integratedを使う人が多いようですが、筆者が音楽の音量を計るのに使うのはMomentary Loudnessです(理由は後述)。


トゥルーピークを詳しく知りたい方は以下の記事へどうぞ!


YOULEAN LOUDNESS METER 2では上記のパラメーターを右側のセクションに時系列で表示してくれます。下段のメニューを調整して使いやすい設定にしましょう。

グラフウインドウサイズ:画像の[3MIN]の部分です。グラフに表示される範囲を指定します。狭すぎると見にくいので、[3MIN(2分)]以上が見やすいでしょう。楽曲全体が表示される方が見やすいです。
ヒストグラムモード:画像の[TIMECODE]の部分です。時間軸の表示形式の設定で、[TIMECODE]にするとDAWと同期するようです。
Momentary Loudness表示スイッチ:画像の[M]という丸いスイッチです。これを点灯させることで、上部のグラフにMomentary Loudnessが表示できます。

YOULEAN LOUDNESS METER2のセッティングをする

マキシマイザーを用意しよう

簡単にマスタートラックの音量を調整することができるエフェクトがマキシマイザーです。ひとつ持っていると便利なので、ミキシングに取り組むのであれば用意することをお勧めします。

以下は筆者愛用のWaves L1+ Ultramaximizer。色々なマキシマイザーを使った挙げ句、初期に愛用したL1に戻ってきました。

Waves L1+ Ultramaximizer

マキシマイザーは多くの設定値を持っていますが、まずは以下2つを覚えましょう。

Threshold(スレッショルド):
コンプレッサーと同じく、マキシマイザーの効き始めるレベルを設定します。下げていくとかかりが強くなります。

Ceiling(シーリング):
出力される音量をどのくらいにするかというパラメーターです。「0dB」に指定すれば、ピークメーターの最大値が0dBになるように調整して出力されます。(上記L1では右下の[DOMAIN-TRUE PEAK]をONにすることで、音量設定のターゲットをピーク値ではなくトゥルーピーク値にできます。)

使う前に、マキシマイザーに入る前の信号がレベルオーバーしていないか確認してください。オーバーしている場合は各トラックのレベルを下げておきましょう。

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トゥルーピーク調整の目安

トゥルーピーク調整は以下の目安で調整します。

トゥルーピークの最大値が-1.0dB〜-0.5dBの間に入るようにする

Ceilingを「-1.0dB〜-0.5dB」に設定(-1.0dBを推奨)し、次にThresholdを下げていきましょう。ゲインリダクションメーター(どのくらいマキシマイザーがかかっているかの表示)が反応し始めますが、反応し始めたらストップしましょう。

トゥルーピーク値を抑えつつ、ほとんどコンプレッションされない(=音質変化が少ない)設定の完成です。この設定を筆者は「トゥルーピークの最適値」と呼んでいます。

Waves L1 Ultramaximizer

Ceilingがトゥルーピーク値ではなくピーク値を対象とするマキシマイザーもあります。その場合は、ラウドネスメーター側のトゥルーピーク表示を見ながらThresholdを設定しましょう。

最大値をギリギリに合わせる意味

デジタルのミキシングはステレオという箱に詰めていくようなものです。箱を使い切ることで音の解像度が高くなり、同時にダイナミックレンジ(音量差)も大きくすることができます。

マスター音量を使い切る利点のイメージ図

音が小さすぎるマスターは大きい音量で再生してもらわないと聞こえない部分が出てきますし、クオリティが低いと判断されることが多くなります。(※POPSや歌謡曲の場合です。)

箱を使い切るためにトゥルーピークが0dBに近づくよう音量を上げるとき、瞬間的なピークだけをターゲットにすると音量が上がるまえに天井(0dB)に届いてしまいます。結果的には音量が上がらず、許された音量を使いきれません。

この問題に対処できるのがマキシマイザーで、マキシマイザーを使って瞬間的なピークだけコンプレッションがかかるようにすることで、デジタルの許容範囲を使い切れる設定が容易に作れます

トゥルーピーク調整のイメージ図

必要であればさらに音が大きく聞こえる状態を作っていきます。この作業を音圧を上げると言います。

音圧アップの目安

音圧アップの目安が今回の記事の要点でしょう。

90年代は爆音戦争(音圧戦争:Loudness War)というものがあり、筆者もその中に生きていました。どこまで音圧を上げられるかで仕事の量が違いました。音圧を上げることの弊害を知りながら誰もが音圧を上げることにこだわった時代です。

再生側に音量を揃える機能が乏しかった(ラウドネスノーマライゼーションがなかった)ため、音圧が大きいと再生時に目立つことができたのです。他の曲よりも大きく聞こえ、それは一般リスナーには「いい音」に聞こえたのです。

時は変わって、現代は再生プレーヤーが音源の音量差を緩和する機能を持つようになりました。つまり、制作側で不必要に音圧を上げる必要がなくなったのです。むしろ、音圧が大きすぎると再生プレーヤー側で下げられてしまい、音質そのものが変化してしまいます。

現代(2021年)において、POPS等の音量が大きいカテゴリで、音圧をどのくらいにしたら良いかという(筆者の)目安を以下に紹介します。

サビのMomentary Loudness値が-8〜-12LUFSの間で推移する(特に静かなセクションを除く)

YOULEAN LOUDNESS METER 2では概ね以下赤枠の範囲に入るということです。

Momentary Loudnessで目安を作る

あくまで筆者の経験上の値であって、異なる意見を持つ人もいるでしょう。聞く人に適切な印象を与え、再生側であまり変化せず、様々な用途に対応できる音圧です。

設定方法ですが、先程の「トゥルーピークの最適値」を作り、Momentary Loudnessを確認しましょう。この時すでに達成できていることも多いと思います。達成できていれば、ここから無理に音圧を上げる必要はありません。

達成できていない場合は、マキシマイザーのThresholdを下げていきましょう。Momentary Loudnessが目標の値に入ってきたらそこで止めます。経験上、良いミックスができていればさほどThresholdを下げなくても達成できるでしょう。

メーターの数値も目安ですので、-8LUFSを超えたからアウトというものではありません。「サビで-10LUFSを中心にメーターが動けばOK」くらいの感覚で良いと思います。

はっきり言って気にし過ぎの人が多いので、自分の耳を大切に、気楽にいきましょう

音源の将来も考慮したマスター「耐久性の高い音」を作ろう

ミキシングで完成した音源はそのまま公開される他、将来的に何かに使われることも考慮する必要があります。例えばCDにする、テレビやラジオで使う、曲が増えたのでアルバムとして音楽配信するなどです。曲を完成させた時はそう思っていなくても人間の考えはあっさり変わるもので、突然アルバムにしたいとか言い出す訳です(笑)。

その時に、音圧を上げすぎていると他の音源も過度に音圧を上げる選択しかできなくなります。逆に低すぎるのはデジタルデータの保管状態として優れているとは言えません。ですから、「後で使いやすい音圧」が求められます

それが先述の「大きいところのMomentaryが-8〜-12LUFS」です。

「将来必要になったらミキシングし直せばいい」と、思いますよね?意外と難しいことが多いんです。

なぜかデータが完全に復元できないとか、作っていた時とOSや環境が違うとか、音が変わってしまったとか、権利がないとか、お金がないとか、色々な理由で「1年も経つと再ミキシングは難しいことが多い」というのが筆者の経験則です。

つまり、ミキシングする時は将来的に修正しなくて済むように作らなければなりません

本記事で紹介した作り方であればマスタリングに出しても問題なく進められると思いますし、YouTubeにあげても音楽配信をしても耐えきれる設定でしょう。もちろんそれぞれの配信に合わせてマスタリングをすることができればベターですが、そうもいかないことも多いでしょう。

音源が生き抜いていくためには「耐久性の高い音」というのが必要なのです。

Integrated Loudnessを使わない理由

Integrated Loudnessは、音源全体の平均値のような数値です。(厳密には違います)便利といえば便利ですが、音楽というのは最初から最後まで音数が一定ではありません。イントロ、間奏などなどアレンジによってパート数やもともとの音量感が大きく異なります。

Integrated Loudnessに拠れば、音量感の小さいセクションがながければ長いほど数値が低くなります。間奏が静かだとすると、間奏が長ければ長いほどラウドネス値が下がることになります。しかし、間奏が長くなってもサビの音量が変わるわけではありません。

すると、間奏が長い曲ではIntegrated Loudnessを上げるために不必要にサビの音圧を上げる必要が出てきます。サビの音圧感がすでに十分であるのに、です。

ラウドネスメーター自体そもそも放送業界向けに作られたもので、音楽用途に最適ではないのです。Momentaryは長く愛されているVUメーターと似たような動きで音楽的です。音楽で必要なのは最も盛り上がった場所で適切なインパクトを得られるか、ということ。全体の平均値など音楽ではさほど重要でないのです。

故に、筆者はIntegrated Loudnessをあまり重要視していません。

慣れてくるとラウドネス・メーターよりも、VUメーターという別のメーターで音圧を決める方が良いと思うようになります。ラウドネスメーターが理解できたら以下の記事も読んでみてください。

音圧が小さくても良いのか

諸説あるでしょうが(苦笑)、ピーク値(トゥルーピーク値)が適正な設定であれば、音圧は小さくても良いと思います。作る人のセンス次第であり、音楽次第です。

こちらに筆者のリファレンス音源群のデータがありますが、数値は音源次第ということがわかるでしょう。

フィル・コリンズのEasy Loverは低めの音圧ですが、この曲が名作であることに異論を挟む人はいないでしょう。

トゥルーピーク自体が近年出てきた指標なので、昔の音源はトゥルーピークが0dBを超えているものが多くあります。90年代に爆音マスタリングをしていた頃、トゥルーピークなど気にするどころか見る方法すらありませんでした。

しかし、当時の音源に名盤が多いのも事実であり、作品の良し悪しとトゥルーピーク設定が正しいことはリンクしていないのです。

ではトゥルーピークやラウドネスの意味は何なのかというと(笑)、正しいピーク・ラウドネス設定によって得られるのは制作側の安心でしょう。これらのメーターがあることで、「この数値なら大丈夫」と言うことができるのです。それは音源への責任を持つことが容易であるということを意味します。

メーターが発達したことにより、昔よりチェックにかける工数を減らすことができるでしょう。昔はトゥルーピークメーターがありませんでしたが、その分制作に関わる人数も多く、チェックにかかる工数も多かったのです。現代においては制作に関わる人数が減っています。それでも常軌を逸した音源が配信されないのは、モニタリング手法が発達したことによるものだと考えています。

逆に言えば、トゥルーピークが0dBを超えようと、音圧が低くても、本当に大丈夫な音源ならNGではないということです。

YouTubeのラウドネス基準値は-14LUFS?

以下の楽曲は筆者のオリジナル楽曲ですが、マスター音源ではMomentary Loudnessの最大値が-8.1LUFS、Integrated Loudnessでは-11.2LUFSです。詳細情報を確認すると73%の音量に下げて再生されていることがわかります。

YOU -Last Christmas-

詳細情報の中の以下の項目に注目です。

Volume / Normalized 100%/73% (content loudness 2.7dB)

これは「アップされた音量に対し73%の音量に下げられて再生されています(音量は基準値より2.7dB大きいです)」ということだと考えられます。

YouTubeの基準値は-14LUFSだと言われているので、-11.2LUFSの音源をアップして73%だとちょっと計算が狂うのですが(苦笑)、そもそも詳細は公開されていませんから不明です。

先程も書いたとおり、Integrated Loudnessは音源全体のラウドネス値です。だとすると、Integrated Loudness -14LUFSを基準に音量が抑えられるとすると、サビなどの音量が大きい部分でかなり音量差が出てくることになります。しかしながらYouTubeを見ていてそんなことを感じませんから、YouTubeのラウドネスノーマライゼーションはさらに複雑なアルゴリズム、もしくはエフェクトが動作していると思われます。

YOASOBIさんの夜に駆けるを見てみたら46%の音量に下げられていました。結構な下がり具合です。過去の経験上、60%以下くらいになると音量を下げられただけでなく、コンプレッションがかかっているように感じられました。

また、音圧が低い音源の音圧を上げてくれるわけではないようです。これは手掛けたジャズ系の音源で確認しました。

音量が低いとそのまま。大きいと小さく圧縮される

これを踏まえると、「Integrated Loudnessが-14LUFSを超えつつ、音質変化の少ない音圧がYouTubeにおいては適正であると考えています。前述の基準値でマスターを作ると、この範囲に入ってくると思います。YouTubeで「変化しない音量」ではなく、YouTubeで「心地よく聞ける音量」です。

先程のYOUという曲について、YouTubeの音にそこまで不満を持っていません。もちろんダウンロード販売している非圧縮音源の方が音はいいのでそちらを聞いてもらいたいのですが、広く聞いてもらう意味でYouTubeは非常に有効です。誰の環境でもそこそこ良い感じに再生される目標値として、トゥルーピークを-0.5dB以下に、Momentary Loudnessを-8〜-12LUFSくらいを目安というのは有効な設定値ではないかと考えています。

以下のアルファノートさんの森谷先生の教則本音源もこの目安に沿って作られており、音量は88%となっています。制作初期はもう一回り大きい音量で作りましたが、アップロード後の音質変化が顕著だったために音量を下げました。

どの世界もプラットフォーム側の基準をかいくぐろうとするとプラットフォームに嫌われるものです

影響がない程度に相手のルールに乗っておく方がうまく生き抜いていける気がします。そもそも詳細が公開されていませんし、動画エンコードでも音質変化はありますから、単純なものではありません。諸説あります(笑)。もっと詳しく検証されている方もたくさんいらっしゃいますので、興味がある人はぜひ検索して読んでみてください。

お伝えしたいことは、プラグインに自動で設定してもらって、機械がやってくれたからOKではなくて、自分の目で、自分の耳で確認しましょうということです。

YouTubeに音を下げられたとしても、聞いて問題ないと思ったらそれで良いのです。大事なのは自分でちゃんと確認していること。それが作りものに責任を持つということです。

今週の宿題

今週の宿題は、マキシマイザーで音圧をあげてみようというものです。任意のステレオ音源(リファレンス音源など完成既存音源で可)を用意し、以下3つの音を作ってみてください。

マキシマイザーが
A:ほとんどかかっていない
B:音を聞いてかかっていることがわかる
C:かかりすぎて音が歪んでいる

上記3つの音を作ってみてください。

この課題をやることで、マキシマイザーでどこまで音圧を上げて良いのか、どこまでが実用的なのかがわかると思います!

今週の耳トレの解答

今週の耳トレの正解は、、、、Cです!

どういう音源が見てみましょう。Aはこちら。

Waves L1+で音圧を挙げた音源。スレッショルドは-11、シーリングは-8dB。-8dBでも原音と同じくらいの音量に聞こえるのです。そしてL1+で-8dBにしてもメーターでは-7.5dB表示。ぴったりにはならないということを覚えておきましょう。

Bはこちら。

これはMaximというマキシマイザーでした。一時期好きでよく使っていましたが、質感がザラザラしているような気がして最近はほぼ使っていません。(好みの問題でしょう)

最後にDはこちら。

みんな大好きiZotope Ozone8のマキシマイザーでした。Ozoneのマキシマイザーは設定の方向性で音質を変えられるので様々な用途に使えます。OzoneはCPU消費が激しいのですが、マキシマイザーだけにするとかなり軽くなります。(それでも他よりかなり重いのですが)

マキシマイザーを強めにかけた音、わかりましたか?シンバルなどがちょっとガチャガチャしてくるのが特徴です。


ということで、ディープな話題をお届けしました。

この話題は色々な人が色々な考え方を持っていますので、異なる主張をされる方も多いと思います。ひとつの事実は、これまでに商用音源をたくさん作った上での知見と考え方であるということです。この考えを吸収し自分のものとしていただくもよし、異を唱えて自分の方法論を確立するもよし。

どちらにせよこの記事を読んだ人にきっかけになれば嬉しい限りです。

クリエイターのみなさんにお伝えしたいのは、音圧を上げることが正義という時代は終わっているということ。

そして、筆者が世の中にいいたいのは、音が小さいと思ったらボリュームを上げてほしいということです(笑)。